セトウツミ

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 時間がちょうどよかったので偶然見たのだけど面白かった!見ることが出来てラッキー!

 

高校二年生の瀬戸(菅田将暉さん)と内海(池松壮亮さん)が河べりでひたすらダベるの映画。ひたすらダベるだけなんだけど、その様子が面白おかしく微笑ましい。そしてときどき真に迫るような会話があったりして、観客をどきりとさせる。

 

2人は正反対のキャラクターだし、仲良しこよしというわけでもない。相手について知らないことも多いみたい。瀬戸も内海も恵まれた環境にいるというわけでもない。それでも別にそれをどうこうしようとしないし、詮索したりしない。まぁいいか、とほっといてくれるその関係性、空気感が優しくてとても和む。話が進むにつれてどんどん「ずっと2人の会話を見ていたいな〜、終わっていくのが寂しいな〜。」って気持ちになった。

 

見終わった後、なんとなく映画の後のセトウツミはどうなるのだろうと考えた。多分機会を設けてまでつるむような仲じゃないから進級とか卒業とかでなんとなく会わなくなるけど、数年が過ぎてからまた偶然出会って、それまでのブランクなんか無かったようにまたダベったりするのかな。そうだったら楽しい。数年後のセトウツミも見てみたい。(原作の漫画は見ていないため好き勝手考えてるよ、ごめんね。)

 

そして主演の役者さんの魅力が凄かった。クールなメガネの内海とお調子者ツンツン頭の瀬戸は池松さんと菅田さんにぴったりで、大阪弁でのやりとりも実に軽妙。顔芸も絶妙で思わず声を出して笑ってしまう。俳優さんのファンになっちゃうなこれは…。

 

個人的には内海が可愛くて可愛くてねぇ…。メガネ学ラン姿もっさりした髪型に裾から覗く白ソックスが光るビジュアルの破壊力はさることながら、塾が始まる前の暇つぶしと称しておきながら夏休みも瀬戸と会ってるし、瀬戸の誕生日にはサプライズを計画するし(失敗するのもまた可愛い)ひねくれインテリの愛らしさよ。ありがとうございます。

 

 こういう穏やかだけど面白い映画って背景もじっくり映るからロケ地巡りしたくなる。2人が座ってる河べり行ってぼーっとしたいなと思いました。